SNSのサーバ群は浮遊都市制御体の如く振舞いはじめているのだね

Facobookのシステムが勝手に友達リクエストを送って、通知はあるけど実際にFacebookにログインしてみると友達リクエストリストには「新しいリクエスト」はない。それどこらか、勝手に友達間をブロックしたりする。噂には聞いていたけど、実際に自分の身に起こってみるとたまったものではない。本当に終りかと思ってた。
システムの気まぐれで人間関係にヒビが入るなんて、SFの中のお話だと思っていた。でもそれが起こるのが21世紀も10年代。などと古いSF者だからって感慨にふけっている場合ではない。それは本当に「災難」なのだから。
まさに人間関係を試される。
そんな「事故」があって初めて思い至ったのだけれど、SNSのサーバ群は神林長平の小説『プリズム』に出てくる浮遊都市制御体の如く振舞いはじめているのだね。人の想いを集め、分配する。SNSだけでない、インターネット上のあらゆるコンピュータ群がその様に振舞っているのだね。今頃になってその事に気付くとは、自分もすっかり鈍くなったものだ。
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